日本の歴史漫画と言ったら、不動の一位だった小学館。まぁ、今ほど学習漫画がそんなに注目されていない中でしっかりした作りだったんですよね。
しかし、2015年に角川から今までの歴史まんがを覆すセットが販売されました。
ソフトカバー、有名なイラストレーターたちによるカバーイラスト(表紙)など、The学習漫画!という堅苦しさが減りましたね。特典付きセットも発売されて売り上げも急増。
ビリギャルの映画にもでてきた小学館のセットは受験にも強い内容で評判が良いのですが、私としては

小学館はイラストが昭和なところが受け入れにくいなぁ・・・
角川はイラストがイマドキになって子供も手に取りやすい。
でも内容の良し悪しは専門家じゃないので比べてもわからないし・・・
というのが、正直な気持ちでした。
結局、1時間くらい本屋さんで悩みまくり、「角川」に決定。
セットとなると1万円越えなので、選ぶのも慎重になりますよね。
ソフトカバーでサイズが小さめの本なので、子供もイラストから見ると読みやすいかなと感じたため、当時、息子が小学4年生の時に角川の漫画セットを購入しました。
角川の特徴・アピールポイントは?
★2015年に出版後、人気急上昇(学習まんが「日本の歴史」ジャンルで2016年から4年連続、売り上げが第一位)
★歴史の大きな流れをつかむことを重視している
★軽くて持ち運びやすいソフトカバー、コンパクトサイズ
★ハードカバーの歴史漫画より小さめで親子モニターでも支持率No.1
★豪華なカバーイラスト
(スタジオジブリの近藤勝也(こんどうかつや)さん、「ケロロ軍曹」の吉崎観音(よしざきみね)さん、「DEATH NOTE」の小畑 健(おばたたけし)さんなど
★ビリギャルの著者、坪田先生や明治大学文学部教授の齋藤孝先生の推薦コメントもあり
★山本博文東京大学教授が監修
我が家が購入したセット
わが家は、この定番セットの初回限定盤を購入しました。
角川の歴史漫画をセットで買うなら特典付きで
セット特典が嬉しい!
角川で「おっ!これは今までと違う革命!」と思った販売方法が、面白い特典付きセットです。
過去には、徳川家康の洋時計をモチーフとした懐中時計、真田家 家紋・六連銭モデルの懐中時計、歴史の大きな流れをつかめる新感覚カードゲーム「日本史トラベラー」などがありました。
2019年11月発売
今では、角川以外にも、小学館、集英社、学研、講談社が特典セットを発売しています。
在庫がある限りですが、特典内容が変わることもあるので、チェックしてみてください。
角川の気になるところは訂正箇所が多い・・・
「初版は訂正箇所が多い」と集英社の誤植で知ったのですが、実は角川にもありました。
しかも数が多い(数えるのが面倒になってしまった・・・)&改定刷40刷以上でも訂正があるようです。
素人なのでよくわかりませんが、こういうものなのでしょうか
地図の沖ノ鳥島の位置が大きく違っていたり、セリフが変わっていたり・・・
とにかく、こんなに照らし合わせていたら内職です
角川のHPでは、
とあり、対応が書かれています。
1.PDFをダウンロードして印刷し、切って自分で糊を貼る
2.お問合せから「訂正用シール」を送ってもらう
のパターンです。
間違い探しのようになっていますが、確かにテストでこの漢字はでるよね?というところも。
× 『漢書』地理誌
〇 『漢書』地理志
角川の日本の歴史「お詫びと訂正」のリンクを貼っておきますね。確認してみてください。

刊行したばかりは修正が多そうなので、しばらく経過した方が内容に安定感がでるのかも!と思いました。
小学生の子育て中である私の感想
ソフトカバーが扱いやすい
私自身が学習漫画ってなんで堅苦しいの~?せめてイラストがかわいければ・・・と思ったことがあります。
たまたま我が家が日本の歴史漫画セットを買おうと思った時に、角川からイラストが親しみやすくなったソフトカバーが発売されたんです。

昔から有名な小学館にしようか、新しく発売された角川にしようか・・・
子供からするとイラストで読む気分が変わるよね。。。
新しい内容の方が魅力的だしなぁ(発売当時では最新の内容だった)
と思い、角川を選びました。
途中に歴史的な解説欄がないため、漫画としてストーリーを一気に読めていいですね。
持ち運びやすくコンパクトサイズのソフトカバーなので、扱いやすい大きさというメリットもありますが、耐久性を考えると、今後はちょっと心配??
まぁ、このあたりは、コミックマンガのような感じなので、そんなに重要視する部分でもないかな?という気もします。
(個人の気になり方もありますが・・・)

本棚でもハードカバーより、かさばらない!子供にとって持ちやすく、手軽に読める。
内容としては、受験対策として小学館がロングセラーですが、角川も内容は中学受験に必要な用語も十分ですし、ある程度長く使えると思います。
子供たちが中学生になって歴史の総復習で読み直しにも使えましたし、成長した分、内容も理解しやすくなっていました。
表紙のイラストと漫画部分のイラストは違う!
表紙(カバーイラスト)と漫画のイラストを描いている方が異なります。
さらに、各巻によっても漫画家さんが異なります。
表紙(カバーイラスト)の絵柄がそのまま漫画で使われているわけではありません。
カバーイラストは有名なイラストレーターさんたちが描かれているのも特徴の1つとしています。
各巻によっても漫画部分のイラストが異なりますので、気になる場合は試し読みでご確認ください。
セットを買ったのに子供が興味を持たない・・・
角川は人気がありますが、メリットばかりでもありません。
本のサイズがコンパクトになりましたが、逆にイラストや文字のぎっしり感がでてしまい、ちょっとごちゃごちゃしている気がします。
結構見た感じ、文字が細かくぎっしりです
用語が多いため、中学受験や高校受験には有り難いのですが、最初から完璧に読もうと思うと、挫折しちゃう子もいると思います。
子供が興味を持って読んでくれればよいのですが、まだ歴史にあまり興味がない、文字が多いと抵抗がある・・・、まだちょっと早いかも…ということもありますよね。
そんな時は、無理をさせて読ませるのではなく、思い切って段階を踏んで違う出版社から始めるのがおすすめです。
無駄になるというより、時期が早かったかなということかもしれません。
ある程度、歴史の知識がついてくれば、わかる部分も多くなり、読んでみようかなという時期がくると思います
「歴史まるわかり図鑑」がおすすめ!
※画像は初回限定の特典だった初期タイプです↑
そしてもう1つ!
初回限定版の特典だった「歴史ずかん」が好評で、増補改訂&大幅増ページで30ページ以上増やし、単体でも購入できるようになりました。
単体購入ができるというくらい、人気があるようですね。
セット購入の中には別巻としてついているものもあります。
別冊のおまけでしょ?と思われがちですが、見て楽しい、比べて面白い内容なんです
比べるポイントが面白く、城、兜、はにわ、トイレ、時計、髪型、人気の名前、ひげなど小学生ウケしそうなテーマで写真付き。
コンパクトで全部で200ページくらいなので、興味あるテーマを選んで読めますし、自主学習としてネタにもなるので、娘は学校の宿題にも使っていました。
近現代部分の歴史を強化をしたい!
定番セットを購入した後、ラスト15巻目は、「平成」時代のボリュームが少なく、物足りないなと思っていました。
ラスト33ページで平成の始めから東日本大震災まで一気に駆け足で終わりという流れは、ちょっと残念な内容だったんですよね。
しかし!2018年に近現代史3巻が別巻で発売されることで、解消されました。
こういうところが、角川に勢いがあってすごいなと思います。
教育改革で高校は「歴史総合」という必修科目が登場
大学入試が変わる話はよく知られていますが、それに伴い、高校入試、中学入試も変わり、小・中・高の学習指導要領も大きく変化してきているんです。
今の子供たちにとって、ドンピシャリなんですよね。
高校で近現代の日本史と世界史を統合した「歴史総合」が必修科目に。
先取りに最適!ということで、「よくわかる近現代史 全3巻」が発売されました。
- 日本史+世界史
- 全3巻の1/5が世界史で、世界史と日本史を織り交ぜた構成はこの本だけ!(2018年3月現在)
- 新必修科目「歴史総合」を先取り
- どこよりも最新の内容
- 日本と世界の最新を反映し、トランプ大統領や平成の終わりにも触れている。(2019年3月情報)
近現代3巻セットについて思ったこと
定番セットの発売後、別巻として「近現代」部分の3冊が発売されました。
今まで歴史の学習漫画はずっと昭和で止まったままだったから、最新部分を補強してくれるなんて、さすが角川!と思って期待していました。
しかし、これが小学生にはわかりにくいかも・・・
もともと時代も世の中が目まぐるしく動いていた近現代ですし、世界の動きが入ってくるため、日本だけの話ではなくなってしまう内容ですからね。
難しく感じてしまうのは、私の知識不足かもしれませんが、歴史を始めたばかりの小学生には内容が濃いため、ちょっと抵抗があるかなと思いました。
中学受験であれば、拾い読みしながらでも知っている用語や流れの確認に使えます。
高校の歴史総合という先を見据えての作りのため、長く使えるともいえます。
わが家の子供たちは、近現代の3巻セットについては食いつきがイマイチでした。
中学受験の6年生後半になって、歴史を何度か復習してからは受け入れやすくなったようです。
そのため、始めは最新版の集英社が読みやすいので、近現代部分は集英社も利用しました。
集英社の詳しい内容はこちらを参考にして下さい。

角川から世界史セットが登場!
そして!2020年に角川から「世界の歴史 全20巻」が発売されました!
小学生から世界にも目を向ける仕組みができているようですね。
また別記事で「世界の歴史漫画セット」を比較したいと思います。
人物シリーズ「まんが人物伝」も続々登場!
角川では、歴史の定番セットが大人気ですが、さらに人物に焦点をあてたシリーズが登場。
2017年に発売開始。最初は織田信長、徳川家康、真田幸村の3冊から始まり、ナイチンゲール、伊達政宗、西郷隆盛・・・続々と刊行されています。
ウォルトディズニーも夢を与えてくれましたが、スヌーピーの生みの親にも興味がでてくるなぁ。

クリエイターシリーズの人選が今後も楽しみ
ラインナップが、ちょっと楽しみでもあります。
いつの間に「角川まんが学習シリーズ」がこんなに増えたの?
「まんがで楽しく学ぶ」をコンセプトに小学生向けにシリーズが増えている角川。
学習漫画で勉強させるなんて・・・という意見もあるかもしれませんが、知識の習得や理解が色々な方法で学べる今の子たちが、私としたらうらやましいです。

子供が興味を持って幅広い知識が増えるなら親としても有り難い!実際に娘も、漫画から得た知識が中学受験でも役に立っていました。
角川のシリーズが増えているようなので、いくつか挙げておきます。
興味の幅が広がって欲しいですよね。
「のびーる国語」シリーズ
ことわざ数……432語
四字熟語数……435語
慣用句数……485語
4コマ漫画で学べるシリーズです。それぞれ単行本で人気があるようですね。
「どっちが強い!?」シリーズ
小学校低学年~中学年の子どもたちに人気のシリーズ!
「空想科学学園」シリーズ
「恐竜キングダム」シリーズ