集英社「学習まんが日本の歴史」は近現代が小学生にも読みやすい!長所・短所は?

学習漫画
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集英社の日本の歴史漫画について詳しくご紹介します。

創業90周年企画として、集英社が18年ぶりに「日本の歴史」まんがセットをリニューアルし、2016年10月28日に刊行されました!

と言っても、この記事を書いてから数年経ってしまっているので、ちょこちょこメンテナンスしています。

 

でも、この数年間の様子を見ていると、集英社シリーズも人気がありますね!

 

わたし
わたし

我が家には、角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」セットがあるので、集英社のセットが出版されても2つもいらないよな~、でも、どんな感じなんだろう?

 

発売当時、気になったので集英社の1冊だけ購入することに。

どこの時代を購入するか・・・。

 

やっぱり、最新版(当時)ということなので、ラストの巻がどこまで最新か、他社とどんな違いがあるのか見てみようとラストの20巻のみを買ってみました。

 

集英社の特徴・アピールポイントはココ!

発売されてから数年経ちましたが、根強い人気があります。

 

  • 2016年10月28日、全20巻刊行!
  • 軽くて丈夫なハードカバー(一般的な小学生向けの歴史漫画サイズ)
  • 近現代史の割合をアップ(次期学習指導要領もカバー)
  • 総ページの半分がカラー、表紙イラストも豪華
  • 高校・大学受験でも役立つ充実内容
  • 総合アドバイザーは受験界のカリスマ講師「野島博之先生」
  • 最新研究が反映
  • 集英社創業90周年企画として刊行

 

特典付きセットがお得!

 

わたし
わたし

私がおすすめなのは、特典付きセット!

 

各社(角川、小学館、学研、講談社)も、工夫をこらした特典付きのセット販売があり、それが魅力的だったりすることも。

 

発売当初、毎年秋以降に新しい特典付きセットが発売されていたこともありましたが、最近の集英社はクリアファイルと2冊分お得セットですかね。

お子様に買うご予定がある方、クリスマスやお正月、入学祝いなどでプレゼントする方はぜひチェックしてみて下さいね。

 

他社を比較する場合はこちらを参考にして下さい。

 

中身はどのような内容になっている?

私が購入した20巻(激動する世界と日本:平成時代)を見てみると、近現代に力が入っているな~という印象です。

他社は、昭和後期~平成が最終巻となっているのですが、集英社は昭和が16~19巻の4冊、平成が20巻の1冊というボリュームで、昭和以降で5冊!近現代に力が入っています。

 

最新版の集英社20巻では、

巨大地震のしくみと備え、テロのこと、地球温暖化と異常気象、世界の自然エネルギーなど、今まさに直面していること

が掲載されています。

 

 

写真と解説があり、ちょっとした図鑑のようで親としては子供に知ってもらいたい部分なので、嬉しいところ。

バブル、小泉政権、インターネットによる物流の変化、個人情報、東日本大震災の津波による原子力発電所の事故、それからのエネルギー利用についてなど、政治や環境を踏まえてマンガのストーリーになっています。

 

わたし
わたし

親にとっては、つい最近のことのようだけど、子供たちにとっては歴史なのよね・・・。

 

時事的な部分が歴史まんがに組み込まれているのは今までになく、親として有り難いです。
歴史用語の一覧、年表も近現代の巻では細かく日本の出来事があり、同時に世界のできごとも書かれています。

 

ページ数としては、集英社の20巻は191ページでした。
(同サイズで同じようにハードカバーの小学館は149ページ、学研は112ページ+解説30ページだったので、ボリュームはありますね。)

 

日本の歴史漫画で気になるところあり。その1

聖徳太子?厩戸王?厩戸皇子?

集英社の日本の歴史漫画でちょっと気になった部分が・・・
最初の方のページに「この本の決まり」という部分があります。

 

人名や地名、できごとの表記は、高校で学ぶ日本史の教科書にもとづいています。このため、小・中学校で習う表記とは異なる場合があります。
例:聖徳太子 ⇒ 厩戸王(うまやとおう)

 

大学受験向けも視野に入れている作りなのか?ビリギャルの影響で大学受験も意識しているのか?(1年で偏差値を40上げて、慶応大学へ入ったさやかちゃんが、日本の歴史を学びなおすのに日本の歴史漫画を使用していた話)

 

すべて漢字にふりがながありますが、「高校教科書にもとづく表記を用いる」というのは小中学生にとっては、いいのかどうか・・・。

私の歳では、「聖徳太子」が全部、「厩戸王」と書かれると違和感がありますね。

 

いきさつはこういうことだったのかな?

出版されたあたりの時期に、

指導要領の改定案として「聖徳太子を厩戸王とする」「鎖国という言葉を使わない(実際に貿易をしていた国があったから)」

という話がでていました。

 

実際に文部科学省の学習指導要領の改訂に伴い、厩戸王(うまやとおう)になったり、「鎖国」という言葉がなくなり、「幕府の対外政策」という表現に変わっていくという方向で話が進んでいたことがあったんですね。

 

しかし、結局は混乱を招くからということで、聖徳太子も鎖国も復活することになったのですが・・・

う~ん・・・聖徳太子と厩戸王を両方表記していればよかったのになぁ・・・

と素人ながらに思うのですが、たまたま作成するタイミングが難しかったのかもしれません。

(2017年3月情報)

私の中で、ここが短所と思っていたのですが、時代とともに流れがかわってきたようです・・・

 

その後、2021年3月の情報を追記(他社はどうした?)

2020年に発売した講談社、2021年にリニューアルした学研はどのように表記しているのか調べました。

 

両方とも、「厩戸皇子(聖徳太子)」と説明が書かれ、本文中では

講談社・・・厩戸皇子(うまやどのみこ)
学研・・・厩戸皇子(うまやどのおうじ)

をメインに使用しています。

 

というわけで、流れとして高校では厩戸皇子となるため、

小学生の段階から、

聖徳太子=厩戸皇子

として知っておきましょう。

と、各出版社が判断したということなのかもしれませんね。

 

日本の歴史漫画で気になるところあり。その2

訂正箇所に注意!

本の業界について詳しくは知らず、初めて知ったのですが本を出版した後に誤植ということがあります。

ウィキペディアによると、

誤植とは・・・印刷物における文字や数字、記号などの誤りのこと。

です。

 

何度も検査があってからの出版だと思うのですが、やはり後からミスが見つかる場合があるようです。特に、初版は読者に指摘されてから気がつくパターンもありますよね。

 

集英社の『学習まんが 日本の歴史』が発売された時も初版に誤植がありました。

しかも、内容として小学生から学習する部分・・・

第20巻(第1刷)P12「この巻の重要ポイント」本文1行目

 

東日本大震災の日時が書かれているのですが、なんと3月11日ではなく、9月11日と書かれていました!

 

集英社の「日本の歴史」HPの一番下に【おわびと訂正】というリンクがあります。

リンク先はこちら

>>集英社 日本の歴史「おわびと訂正

 

訂正シールなどの対応をしてくださっているので、もし中古などで初版をお持ちの方がいらっしゃいましたら、確認してみてください。

 

わたし
わたし

親子で気がつかないまま・・・っていうこともあるのね。

 

日本の歴史漫画で気になるところあり。その3

表紙(カバーイラスト)と漫画のイラストを描いている方が異なります。

さらに、各巻によっても漫画家さんが異なります。

表紙(カバーイラスト)の絵柄がそのまま漫画で使われているわけではありません。

 

気にせずに読み進める子もいますし、絵柄の雰囲気で選んだという子もいます。

気になる場合は、試し読みで漫画部分の雰囲気を確認してみるとよいかもしれません。

 

>>集英社HPの試し読みへ

 

今後を考えるとどう?近現代の部分

最新版の歴史漫画と言っても、やはり製作に時間がかかりますし、時代がどんどん流れていくので、ある程度の情報でストップしてしまいます。

 

日本の歴史漫画セットの中で最新版である集英社は、近現代部分に力を入れているので、ポイントとしては高い!

数巻にわたってわかりやすいと思います。

 

そして、集英社が近現代部分に力を入れたためか、他の出版社もその後、近現代部分を強化した巻を追加で発行しています。

 

近現代部分を見ると、角川と集英社の違いは?

角川で追加発売された近現代史3巻セット。

 

今後を考えると、長く使えるくらい内容が濃いのは角川の近現代史3巻セット。しかし、角川の近現代史漫画は内容が難しい・・・。

小学生なら集英社の近現代部分(後半の巻)の方がすっきりしていて、わかりやすいかなと思っています。

 

中学受験なら、角川の内容くらい知っているにこしたことはないのかもしれませんが、ちょっと言葉も内容も難しいなぁ。

まぁ、帯には「高校で歴史総合が必修化!」ということが書かれていたので、小学生で全部理解する必要はないのですが・・・。

もともと、近現代史は出来事が多すぎて、政治も絡んで、複雑ですからね

 

ということで、私の感想をまとめると・・・

わたし
わたし

小学生の間は、別巻として追加発売した角川の近現代史3巻セットよりも、集英社の昭和・平成時代の方が読みやすい!と思う・・・

 

他社の歴史をセットですでに持っているのであれば、集英社の近現代部分だけ追加購入するのはアリだなと思っています。

 

集英社の各巻の内容(昭和~平成)

第16巻 恐慌の時代と戦争への道 《昭和時代I》
第17巻 第二次世界大戦 《昭和時代II》
第18巻 占領された日本 《昭和時代III》
第19巻 高度成長の時代 《昭和時代IV》
第20巻 激動する世界と日本 《平成時代》

 

我が家では、『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』のセットを持っていたので、これをベースにし、近現代部分を集英社で補強しました。

 

小学館から「平成時代」が別巻で追加登場

『【小学館】学習まんが少年少女日本の歴史』も「平成時代」を別巻1冊として発売したので、イタチごっごですが、色々な角度から歴史を知ることもよいかもしれません。

 

コンパクト版ソフトカバーも発売!

今の時代、学習漫画が盛り上がってきて各出版社が様々な工夫をしています。

 

集英社はハードカバーだけでなく、コンパクト版として、ソフトカバータイプが2021年6月に発売されました!

 

 

わたし
わたし

慶長小判のレプリカなど初回三大特典あり!在庫があれば嬉しい特典付きセットがおすすめ。(初回限定なので在庫に限りあり。)

 

もともと、角川がソフトカバーのコンパクト版をウリにしていました。

持ち運びやすい、場所を取るスペースが減る、軽いなどのメリットもありますが、折れやすい、傷みやすいなどの声も聞かれます。

 

集英社のHPでは「集英社 日本の歴史 漫画」で検索すると、ハードカバータイプよりコンパクト版がでてきますね。

コンパクト版を推しているのかな。

 

買うなら比較したい!と思っても、各出版社の漫画を見れば見るほど迷う・・・。

購入しても、子供が興味を持つかどうかは不安な部分はありますが、本が手元になければ読むこともありません。

私の個人的な感想ですが、参考にしてみてください。

 

わたし
わたし

あくまでも私の個人的な感想です。イラストの好みもありますし、状況が変わってきています。他にも口コミや評判などを参考にしてくださいね♪